中学課程の特色

学習内容を定着させる⾃⽴学習

SD -Self Development-

「考え・導く」⼒を育てる⾃⽴した学び

本校の学習指導の基本⽅針は「授業第⼀主義」です。学校で⽣活する時間の⼤部分を占め、学習の基本となる授業に全⼒投球することで、⽣徒たちが効果的に勉強を進めていけるよう、常に授業研究をしています。⼀⽅、学習は「教わる」ものではなく「⾃ら学び進める」ものです。このため、本校では中学3年間の時間割に「SD(⾃⽴学習)」の授業を組み込み、「今、⾃分にとって何を学習すべきか(何をすべきか)」を考え、⾃ら計画を⽴てて取り組む時間を設けています。

学びを達成するための⽅法

授業の復習や応⽤問題に挑戦する。授業で分からなかったところを質問する。問題集で解く、パソコンで授業動画やWebドリルを解くなどの⼿段も⾊々。プレゼン資料の作成、英検の勉強なども考えられます。また、アダプティブラーニング(⼀⼈ひとりに合った学び)をより進めていくためにQubenaというアプリを導⼊しています。必要に応じて教員がアドバイスもしますが、できる限り⽣徒⾃⾝に考えさせるようにしています。

TOPIC

自学自習を大学生チューターがサポート

登校時から自習室を開放しており、中学生は7時〜18時30分まで利用することができます(高校生は20時まで)。また、放課後には大学生チューターがサポートにつきながら、各自の課題に取り組む「学習クリニック」を開講しています。自学自習を基本としているのは、自分で勉強することで学力が伸びることを実感してほしいため。わからない問題はチューターが質問に答えます。

SHIBAURA探究

IT -Information Technology- 

誰かのための「新しい」を創る能力を養う学び

ITリテラシーを活用してアイデアを実体化できるエンジニアを育成する教育プログラムです。本校は、実学としての工学教育の基礎を学ぶことを教育目標としているため、校内だけで完結せず、芝浦工大や企業、研究機関等と連携し、外部コンテストなどへの参加や民間企業とのPBL(問題解決型学習)も実践します。

社会課題をテクノロジーで解決したい

ITの最終目標は「理工系の知識(テクノロジー)で社会課題を解決できる」生徒を育てることです。そのために教育プログラムにもあるように、中学1年生からできるだけ多くのITツールを体験できるプログラムを用意し、同時にPBLといった問題解決型授業も組み込みながら、「何を学んだか」よりも「何ができるようになったか」を重視するために、授業の最後に毎回ルーブリック評価で振り返りをすることも大切にしています。


IT教育プログラム例

  • 中学1年生

    • アポロ13号×救出作戦

    • 衛星データ利用×SDGs(企業との連携)

    • ドローン制御×Scratch

    • 3DCAD×3Dプリンタ

    • 物理シミュレーション×Algodoo ...他

  • 中学2年生

    • AR(Augmented Reality)×体験(企業との連携)

    • AI(Artificial Intelligence)×分析

    • 芝浦工大ビジネスコンテスト×IT×PBL

    • 地下空間×IT×PBL(企業との連携)...他

モノ・コトづくりとデザイン思考
SHIBAURA型デザイン思考の考え方

ITの授業の特徴は、随所にデザイン思考を取り入れたプロジェクト学習を実施するところにあります。実学を基軸にし、本当にユーザーが欲しているモノを創り出すチカラを養うためにSHIBAURA型デザイン思考を取り入れ、「人の役に立つものづくり」の思考プロセスを育てていきます。
※探究ITプロジェクトは「2021年全国附属校サミット」で実践研究および調査研究の指定校に採択されました。
※第9回イノベーション教育学会年次大会において、SHIBAURA探究がIT教育プログラムの取組みに対して優秀賞を受賞しました。


GC -Global Communication- 

多様性を理解する、受け入れる。
セカイで活躍する力を育成する学び

本校の特徴であるITに加え、GCではグローバルな視点をもって長期的なPBLに取り組むことで、コミュニケーション力、発想力、創造力、課題解決力などのソフトスキルを身につけます。自分の周囲の人、環境や立場の異なる人のことを知り、これまで知らなかった「セカイ」を発見する。そして、身の回りや社会課題を“自分ごと”として捉え、興味・関心・情熱をもって協働して「ミライ」を創る。そのような能力をもった、多様性と国際性を前提とした思考ができる生徒を育成します。
1年次はTOYOSU&TOKYO、2年次はNAGANO&JAPAN、3年次はUSA&WORLD。自分の身の回りから世界へとフィールドを広げていきます。


プログラム例

  • 中学1年生:湾岸TOYOSU&TOKYOプロジェクト
    湾岸エリアの成り立ちや伝統工芸の魅力を調査・本質的な問いへの挑戦・SDGsとの出会い

  • 中学2年生:日本NAGANO&JAPANプロジェクト
    農村体験を通した日本の社会課題の調査・課題解決のための行動への挑戦

  • 中学3年生:世界USA&WORLDプロジェクト
    海外教育旅行訪問地調査・総合探究に向かう自己課題の発見と解決への提案

「セカイ」を発見して、「ミライ」を創る

はじめのプログラムはTOYOASOBI。豊洲を陸から海から見て感じて考えます。豊洲に関わる様々な人々や企業に触れながら、豊洲解剖図鑑をつくり、豊洲の魅力を発信します。特に、スカイダックに乗って海から豊洲を見る回は、本校教員共同作成のオリジナル車中アナウンスと豊洲街歩きに合わせたコースのため、生徒が1年間で最もワクワクした回として人気があります。
夏休みのEDOMONOでは、伝統工芸品をミライへつなぐアイデアを考えます。2年次はフィールドを日本各地・長野へ移し半年におよぶPBLに取り組みます。3泊4日の長野農村合宿でのフィールドワークを経験として、KOKOJIMANと題し、各地域の振興策から課題と実現のハードルを調査し、解決するためのアイデアを考えます。


総合探究

IT・GCでの学びを駆使して、
社会課題の解決にチャレンジ

ITとGCの2つのプログラムで身につけた技術、思考法や表現方法を駆使し、各自が中学3年間で見出した課題を解決に導く学習を行います。最終目標は「理工系の知識で社会課題を解決」することです。各プロジェクトの中間発表やアウトプットでは、プロの視点などで厳しく導いてレベルを上げていきます。「探究発表会」では、多くの大人の意見を聞き、社会とつながった探究を目指します。芝浦の探究型授業は、21世紀の社会で、学問で、仕事で未来を創造する生徒を育てます。

附属高校への内部進学について

原則として、中学3年生の2学期末の時点で履修した教科・科目において、10段階評定で3以下がひとつもないこと、および必要出席日数のうち欠席日数が3分の1以下であることが附属高校への内部進学の条件です。成績評価には定期考査の得点だけでなく、夏期休暇および冬期休暇後に実施される課題テストの結果や、日常の課題の提出状況などが加味されます(詳細は入学後にお伝えします)。


高校2年生以降のコース編成


一般理系コース(主に芝浦工業大学への推薦進学を目指すコース)

芝浦工業大学での勉学・研究に必要な基礎学力を固め、さらに一般入試にも対応できる応用力を養成します。

[コースの特色]
学科説明会や理系講座、研究室見学会など、芝浦工大を知る機会が豊富。成績優秀者は大学の講義を先取りで受講できるほか、約3ヶ月間の海外短期留学のチャンスもあります。さらに大学入試直前には、英語+プログラミングを集中的に鍛える「セブ島IT&英会話研修」や「TOEICスコアアップ講座」など、スーパーグローバル大学に認定された芝浦工大の附属校ならではの多彩なプログラムが用意されています。


英語SUPERコース(Shibaura Upgraded Premier English Route)

一般理系コースの高校2・3年生の中で、英語に対する意欲と能力が特に高い生徒による少人数選抜クラス。ネイティブ+日本人の複数教師との対話形式によるコミュニケーション中心の授業を展開します。高校2年次の3月には校外施設で2泊3日の英語漬けイングリッシュ・キャンプを開催するなど、将来のグローバルエリートを育成します。

  • ネイティブ教員との対話形式による英語の授業

  • 芝浦工業大学大学院の英語授業に参加

  • 芝浦工業大学の留学生との交流

  • イングリッシュ・キャンプ(英語特訓合宿)

特別理系コース(国公立・難関私立の理系学部を狙うコース)

東大、東工大、電通大、農工大、都立大などの国公立大学および早・慶・理科大、医歯薬系などへの突破を図ります。

[コースの特色]
難関大学の入試レベルに対応できるよう、高校3年次では問題演習中心の授業を行い、理科2科目(選択制)、地歴・公民科目もしっかりと受講。入試問題演習も繰り返すなど、万全の体制です。

文系コース(上位大学の文系学部進学を目指すコース)

国公立のほか、早・慶・上智に狙いを定め、また明治、青山、立教、中央、法政への確実な合格を目標とします。

[コースの特色]
志望大学に合わせた選択科目の受講や補習・講習に加え、学部学科選択のミスマッチを防ぐ「文系講座」も開講。各界で活躍する方々による講演も実施し、校外の各種セミナーなどにも参加します。

中学教育課程表(授業時間数)

以前は一部教科で高校学習内容の先取りを実施していましたが、2021年度~は総合学習として本校独自の探究プログラムであるGC・IT、さらには自学の力を育むためのSDを導入し、基本的には5教科での先取りを実施していません。また、5教科だけにかたよった形で時間を割くのではなく、バランスの取れた人格形成のためにも、多感な時期の中学生に多くの体験を取りいれた体育、技術、家庭、音楽、美術を実施しています。

1年生

2年生

3年生

国語

4

4

4

数学

4

4

4

社会

4

4

4

理科

4

4

4

外国語

4

4

4

保健体育 3 3 3

技術・家庭

2

2

1

音楽

1

1

1

美術

1

1

1

言語技術(道徳)

1

1

-

書写 1 1 -

SD

2

2

3

サイエンス・テクノロジーアワー

-

-

1

SHIBAURA探究

IT

1

1

1

GC

1

1

1

ホームルーム

1

1

1

道徳

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-

1