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新入学生への校長メッセージ
2020.04.30[お知らせ]

新入学生の皆さんへ

 

 皆さんはこの春芝浦工業大学附属中学校・高等学校に合格し、入学しました。しかしまだ授業は始まっていません。友達もまだできていません。学校は友達がいるから楽しいところなのであって、それができない学校なんて、と思うこともあるでしょう。でもこの状態が永遠に続くわけではありません。つらい夜でもいつかは明けて朝が来るように、学校に来られる時が必ず来ます。先生や友達と再会したとき、「この期間どのように過ごしていたか」と必ず問われます。その時に恥ずかしくない自分でいて欲しいと思います。ずっと家にいると、ついついわがままになりがちですし、自分から勉強を進めていくことも簡単ではありません。時間はたくさんあり、しかも自由です。だからこそ難しい。しかし逆に今この時間を勉強や読書や芸術などに使えば、一歩先んじることができるかもしれません。そうすれば必ず自信がつきます。

 もう一つ、「科学を信じ、人の心を信じる」ことをお伝えします。人類は歴史上さまざまな疫災(やくさい)に襲われてきましたが、そのたびに科学の進歩が人々を救い、さらなる進歩をもたらしてきました。新型コロナウイルスの感染がおさまった後の世界は間違いなく変わります。皆さんがその世界を作っていくのです。それも科学技術の力で、私はそれを信じます。

 科学の進歩を信じるためには人の心もまた信じなければなりません。疑ったり憎んだりする心からは人を傷つける技術しか生まれません。そんな社会は来てほしくありませんね。まず自分自身が前向きに明るい未来を夢見ること。そして今苦しんでいる人々に思いやりを持って接すること、そして「何ができるか」を考えて考えて考えぬくこと。そのことを心がけてください。

 

   最後に、皆さんにこの学校の「校訓」を授けます。校訓というのは、この学校の生徒みんなの目標です。守るべき心構えです。みっつあります

ひとつめ、「敬愛の誠心を深めよう」

敬愛とは、人を敬い愛する気持ち、誠心とは、誠の心と書きます。差別区別をせず、目上の人だけでなく友達も後輩も、どんな人とも心から尊敬する気持ちをもって人と接すること。そうすれば、自分自身も幸せになるし、ひいては世界も平和になります。その心を持とうということです。小さなことで人を恨んだり、ねたんだり、ましてやだましたり、いじめたりすることは、この学校では一番してはいけない、卑怯な行いです。

ふたつめ、「正義につく勇気を養おう」

正しい行いをすることは時に勇気が要ります。例えば、悪いことをしている友達をいさめたりすることは 結構勇気が要りますね。でもその正義を実行する勇気を持ちましょう。

みっつめ、「自律の精神で貫こう」

自律といういのは、自分をコントロールすることです。つらいな、めんどうくさいなと思っても、乗り越えて、やるべきことをやる。嫌な事があっても、ぐっとこらえて、怒ったり人に当たったりしない。そういう強いこころを持とうということです。

 皆さんの生活の中に、この三つの校訓を生かしていきましょう。

 それでは、きっとみんな元気で会いましょう。そのことを本当に楽しみに待っています。

 

2020年4月30日  芝浦工業大学附属中学高等学校校長 大坪隆明